ラベル データ取り込み の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル データ取り込み の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年1月2日土曜日

「R」ソフトの Excelデータの取り込み方と基本コマンド

R のデータの取り込み方


 R でデータ分析をするには、まず基となるデータが必要です。

 主に統計解析で扱うデータは、Excel形式で保存されていることが多いので、

 Excel形式のデータを R に取り込む方法を紹介します。

Excelのデータを R に取り込む手順


①ExcelのデータをCSV形式に変換する


 CSVとは何かを話すよりも、実際に見た方が早いので、

 体重測定のデータ(Excel)をCSV形式で保存します。

Excelデータ
体重測定のデータ
















 

 名前を付けて保存⇒ファイルの種類を「CSV」に設定して保存します。

 R は日本語に対応しづらいので、ファイル名は「test.csv」と英数字で表記します。
 
ExcelをCSV形式で保存
CSV形式で保存
















 

CSVファイルとは?


 CSVは、数字を","で区切った簡単な構造のファイルです。

 Excelのような、セルもシートも存在しないため、

 いろんな場所で扱いやすいデータ形式とも言えます。

 メモ帳で開くと、よく分かります。

CSV
単純な構造をしています





















② R の作業ディレクトリーを指定する


 ディレクトリーとは、作業場所という意味です。

 保存したデータを R で処理するために、毎回データを指定します。

 この時、毎回データを参照する場所をあらかじめ決めた方が便利ですね。

 台所で調理をするなら、冷蔵庫はすぐ隣にあった方が便利と同じです。

 Tools ⇒ Global Options ⇒ General ⇒ Default Working Directory ⇒ Browse… をクリック

作業ディレクトリの指定
作業ディレクトリ―の指定


 作業ディレクトリーが正しく設定されると、指定したファイルが表示されます。

作業ディレクトリー
 











 

 ③ R のデータ読み込み


 R のコマンド「dat <- read.csv("test.csv")」を入力し実行します。

Einvironmentタブ

 







 右上のEinvironmentタブの「dat」をクリックし、中身を確認できます。

データが表示されます










 これ以外にも、「R console」 のコマンドで、データを表示する方法を紹介する。

R の基本コマンド


 ①データ読み込み時に指定した変数
 
 例:dat

 ②特定の変数を指定する場合は、$マークを使う
 
 例:dat$weight 体重だけ表示される

 ③列・行を指定する場合は、[ 行番号, 列番号 ]を使う

 例:dat[1,2] 1行2列目の値を表示


 次回は、データ分析で扱うデータの構造について紹介します。