R のデータの取り込み方
R でデータ分析をするには、まず基となるデータが必要です。
主に統計解析で扱うデータは、Excel形式で保存されていることが多いので、
Excel形式のデータを R に取り込む方法を紹介します。
Excelのデータを R に取り込む手順
①ExcelのデータをCSV形式に変換する
CSVとは何かを話すよりも、実際に見た方が早いので、
体重測定のデータ(Excel)をCSV形式で保存します。
体重測定のデータ |
名前を付けて保存⇒ファイルの種類を「CSV」に設定して保存します。
R は日本語に対応しづらいので、ファイル名は「test.csv」と英数字で表記します。
CSV形式で保存 |
CSVファイルとは?
CSVは、数字を","で区切った簡単な構造のファイルです。
Excelのような、セルもシートも存在しないため、
いろんな場所で扱いやすいデータ形式とも言えます。
メモ帳で開くと、よく分かります。
単純な構造をしています |
② R の作業ディレクトリーを指定する
ディレクトリーとは、作業場所という意味です。
保存したデータを R で処理するために、毎回データを指定します。
この時、毎回データを参照する場所をあらかじめ決めた方が便利ですね。
台所で調理をするなら、冷蔵庫はすぐ隣にあった方が便利と同じです。
Tools ⇒ Global Options ⇒ General ⇒ Default Working Directory ⇒ Browse… をクリック
作業ディレクトリ―の指定 |
作業ディレクトリーが正しく設定されると、指定したファイルが表示されます。
③ R のデータ読み込み
R のコマンド「dat <- read.csv("test.csv")」を入力し実行します。
右上のEinvironmentタブの「dat」をクリックし、中身を確認できます。
これ以外にも、「R console」 のコマンドで、データを表示する方法を紹介する。
R の基本コマンド
①データ読み込み時に指定した変数
例:dat
②特定の変数を指定する場合は、$マークを使う
例:dat$weight 体重だけ表示される
③列・行を指定する場合は、[ 行番号, 列番号 ]を使う
例:dat[1,2] 1行2列目の値を表示
次回は、データ分析で扱うデータの構造について紹介します。
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